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みずいろのぶん

自分の中の情報や考えのアウトプットと文章力の向上を目的にブログを書いています。

本と歩む人生

小さい頃から父の影響で本を良く読んでいた。小学生の頃のお気に入りは江戸川乱歩で、今でも内容を覚えている。特に「芋虫」を読んだ時の衝撃は忘れられない。

初めて読んでから10年は経つけれど、今でもその内容について考えることがある。もし自分が妻の立場だったらどうしよう、もし自分が夫の立場だったら最後のセリフが言えるのだろうか。そもそも生きることを選択できるのだろうか、なんて今でも答えは出ていない。文章量はそこまで多くないのに考えさせられることの多い本である。

 

記憶に残っているのは芋虫だけど、好きな話は「心理試験」だ。確か事件の犯人に対して心理事件を実施し、その結果をもとに明智小五郎が犯人に迫るといった内容である。内容を詳細に覚えているわけではないし、読みかえした記憶もあまりないが、犯人の賢さとそれを上回る明智小五郎の推理がとても面白かったと今でも覚えている。

 

そんな感じで私の読書人生は江戸川乱歩からスタートして、長い間小説ばかり読んでいた。自己啓発書であったり、ノンフィクションの本なんかはなんだか苦手意識があって読めなかった。そのうち本を読むことから遠ざかる時期も多くあって、高校の時分は三津田信三という作家の本以外ほとんど読んでいなかった。この作家さんの本を読んだのは「厭魅の如き憑くもの」をいわゆるジャケット買いをしたからだった。ホラーが好きで、表紙がかなり怖かったので手にとって読んでみたらホラーだけでなくミステリーを融合した新感覚の小説だった。私の好きな刀城言耶シリーズはかなり分厚くて読み応えもあるものばかりだった。

 

この作家さんの本を読んで初めて、同じ作家さんの本の中でも好きなものと苦手なものがあるんだと気がついた。多分ある程度嗜好が決まってきたんだと思う。三津田信三以外の本はほとんど読んでいなかったので、高校の頃は一ヶ月のうちに一冊も本を読まないことはざらにあって、今思い返すともう少し好き嫌いせずに読書の幅を広げてみてもいいんではなんてことも思う。

 

そんな私も20歳を超える頃からようやくノンフィクションや実用書を読めるようになってきた。多分好みが多様化してきたのかな。逆に小説を読む機会は少なくなってきてほぼ読まない。久々に江戸川乱歩の「孤島の鬼」を購入して読む順番を待っているところである。こうやって本の好みが変わっていくことを受け止めて楽しめるようになったことが結構嬉しく思し、今後自分がどんな本と歩んでいくのかとても楽しみだ。